熟柿
KADOKAWA・約 360 ページ
出所後、息子に会いたい一心で事件を起こした女が、接見を禁じられ西へ流れていく話。
無駄のない文章で、消えない罪と自責を抱えた一人の歳月を静かにたどる。
遠くの街の灯りを思う夜に。
この本について
刑期を終えたかおりは、息子に会いたい思いが募るあまり、園児を連れ去る事件を起こしてしまう。息子との接見を禁じられた彼女は、罪を隠しながら西へ西へと土地を移っていく。やがて、過去にまつわるある秘密が明かされる。罪も自責も消えないまま、それでも差す細い光に手を伸ばそうとする姿が胸に残る。