見えるか保己一
KADOKAWA・約 350 ページ
幼くして光を失った男が、国内最大の叢書『群書類従』の編纂に挑む話。
並外れた記憶力の陰で、目の見える人々とのすれ違いが静かに積もっていく。
明かりを落として、目を閉じたくなる夜に。
この本について
幼い頃に視力を失った塙保己一は、学問の道を選び、やがて前例のない叢書の編纂に取りかかる。類稀な記憶力で学者として名を上げていく一方、妻や学者仲間、弟子たち晴眼者との間には、いつもすれ違いがあった。天才と呼ばれた男の胸の内にあったものは何だったのか。読み終えたあと、見えることと見えないことの境目が揺らぐ。