この夏の星を見る上
角川文庫・約 330 ページ
コロナ禍で部活を奪われた中高生たちが、離れた場所でそれぞれ星へ向かう話。
三つの土地のやりきれなさが、星を見るという一点に向かっていく。
窓の外に星を探したくなる夜に。
この本について
茨城の高校で天文部に入る亜紗は、合宿もコンテストも開けそうにない夏に悩む。渋谷の中学では、新入生でただ一人の男子の真宙がコロナの長期化を願っている。五島列島の旅館の娘、円華は他県の客を泊めることで親友に距離を置かれ、天文台に誘われる。制限の多い日々の中で、それぞれの鬱屈が夜空へ向かっていく。