頼子のために
講談社文庫・約 440 ページ
17 歳の娘を殺された父の手記を手がかりに、名探偵が事件をたどり直す話。
父の怒りと絶望を綴った手記の重さが、謎解きの奥でずっと響いている。
誰とも話したくない静かな夜に。
この本について
17 歳の娘・頼子を殺された父親は、通り魔で片づけようとする警察を信じられず、自ら犯人を突き止めて刺し、死を選ぶという手記を残した。その手記を読んだ探偵・法月綸太郎が、事件の真相へ踏み込んでいく。復讐に至った父の思いと、書き残された言葉の手触り。家族を失った者の痛みが、謎の向こうに見えてくる。