おいしいごはんが食べられますように
講談社・約 150 ページ
同じ職場の三人の微妙な関係を、食べることを通して描く仕事と恋愛の小説。
「いじわるしませんか」という誘いから、穏やかな職場の空気がざらついていく。
ひとりで遅い夕食をとる夜に。
この本について
職場でそれなりにうまく立ち回る二谷、誰もが守りたくなる料理上手の芦川、仕事ができて頑張り屋の押尾。押尾が二谷に、芦川へのいじわるを持ちかけるところから、三人の関係はきしみ始める。食べものをめぐる日常の場面に、言葉にしにくい違和感が積もっていく。読み終えても、胸のざわつきがしばらく消えない。