カフネ
講談社文庫・約 300 ページ
急死した弟の元恋人と出会った女性が、家事代行の仕事を手伝っていく話。
温かい手料理に体がほぐれていく場面が、やさしく、せつなく沁みる。
一人で遅い夕飯を食べる夜に。
この本について
最愛の弟を突然亡くした薫子は、離婚のあと荒れた暮らしを続けていた。弟の遺志で会った元恋人せつなは無愛想だったが、倒れた薫子に思いがけず優しい手料理をふるまう。誘われて家事代行の仕事を手伝ううち、二人は訪れた先の人びとの暮らしを整え、心を救っていく。食べることと生きることのつながりが、静かに残る。