帰れない探偵
講談社・約 300 ページ
探偵の「わたし」がある日突然自宅に帰れなくなり、いくつもの街を巡り続ける話。
坂の街、夜にならない夏の街と、移ろう土地の空気がふしぎな手触りで続いていく。
遠くへ行きたくなる夜に。
この本について
「世界探偵委員会連盟」に属する探偵の「わたし」は、ある日、事務所兼自宅の部屋に帰れなくなる。急な坂ばかりの街、雨でも傘を差さない街、夜が来ない夏の街、砂と太陽の街。揺れ動く世界のなかを、帰る場所を失ったまま渡り歩いていく。読み終えると、帰る場所とは何かという問いが静かに残る。