きずもの
小学館・約 480 ページ
小説家の男が、郷里の幼馴染みとSNSで細く繋がり続ける話。
かつて見上げた相手との関係が逆転した、その時間の重みがじわりと効いてくる。
古い友人の名前を思い出した夜に。
この本について
小説家の松川貢は、郷里の幼馴染みである田持猛と、SNSを通じてゆるやかに繋がっている。子どもの頃、運動の得意な猛は貢にとって見上げる存在だった。けれど今、二人の立場はすっかり入れ替わっている。幼い頃から互いを知る者同士にも、それぞれ確かに積み重なった時間があり、その隔たりが静かに胸に残る。