雪国
新潮文庫・約 220 ページ
長いトンネルを抜けた雪の温泉町で、東京から来た男と芸者の女が、季節ごとに会う。
雪の白さと女の頬の赤さ、研ぎ澄まされた描写が、短い場面ごとに鮮やかに残る。
雪の気配を感じる夜に。
この本について
親の財産で気ままに暮らす島村は、雪深い温泉町を訪れ、芸者の駒子と出会う。ひたむきに生きる駒子の情熱を、島村は美しいと感じながらも、どこか遠くから眺めている。汽車の窓に映った娘・葉子の面影も、物語に不思議な影を落とす。冒頭の一文から、研ぎ澄まされた日本語の美しさが際立つ。