羅生門・鼻
新潮文庫・約 300 ページ
荒れ果てた都の門の下で、職を失った下人が生きるための決断を迫られる「羅生門」ほか、初期の短編集。
古い説話を題材にしながら、人の心の身勝手さを鋭く短く切り取っている。
短い話をひとつ読む夜に。
この本について
主人に暇を出された下人が、荒れた羅生門の楼上で、死人の髪を抜く老婆に出会う「羅生門」。長すぎる鼻に悩む高僧の「鼻」、芋粥を飽きるほど食べたいと願う下級武士の「芋粥」。平安時代の説話集に材を取りながら、人間のエゴイズムとおかしみを鮮やかに描いた、芥川の王朝ものを集める。
