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野火

新潮文庫

結核を患い部隊から追い出された兵士が、敗走する戦場の島をひとりさまよう。

飢えと孤独の極限で、人間であり続けることの意味が、冷静な筆で問われる。

静かに戦争を考える夜に。

この本について

敗色の濃いフィリピンのレイテ島。肺を病んだ田村一等兵は、部隊からも野戦病院からも追い出され、ひとりで山野をさまよう。飢えと孤独のなか、遠くに上がる野火の煙を見つめながら、彼は人間であることの最後の一線を問われていく。戦場から帰った作家が、冷徹な筆で描いた戦争文学。

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