李陵・山月記
新潮文庫・約 220 ページ
詩人になる夢に破れた男が虎になり、旧友にその心のうちを語る「山月記」ほか、中国の古典に材をとった短編。
漢文調の格調高い文章が、自尊心と弱さに揺れる人の姿をくっきりと刻む。
自分の弱さと向き合う夜に。
この本について
詩人として名を残す夢に破れ、虎になってしまった李徴が、旧友に己の心を語る「山月記」。弓の名人を目指す男の「名人伝」、孔子の弟子・子路の生涯を描く「弟子」、匈奴に降った将軍と、彼を弁護して刑を受けた司馬遷の運命を描く「李陵」。中国の古典に材を取った、早世の作家・中島敦の 4 編。