幽冥の岸
新潮文庫・約 360 ページ
人を殺めた麒麟は生きてよいのかを問う表題作など、命と向き合う 4 編を収めた短編集。
黄海に暮らす娘と異国の男の出会いもあり、生きることの重さが静かに迫ってくる。
眠れずに生き方を考える夜に。
この本について
黄海で暮らす娘・琅燦は、戴国から来た男が語る国や政に、自分の進む先を見いだしていく。表題作では、義のために人を殺めた泰麒が、血の穢れを許されない麒麟として、なお生きる道を問われる。収められた 4 編はどれも、命と正面から向き合う。読み終えたあと、生きる理由という問いが手元に残る。