孤宿の人上
新潮文庫・約 490 ページ
讃岐の小藩に置き去りにされた 9 歳の子が、毒死や凶事の続く土地で生きていく話。
流されてきた要人への恐れが町に広がり、人の情と不安が静かに絡みあう。
長い物語にじっくり浸りたい夜に。
この本について
江戸から金比羅代参に連れ出された 9 歳のほうは、讃岐国・丸海藩に捨て子同然に残される。藩医の井上家に引き取られるが、世話をしてくれた琴江が毒殺されてしまう。同じころ、流罪となった幕府要人・加賀殿の入領が迫り、領内では不審な死や凶事が続く。「鬼」と恐れられる影の下で、小さな子が日々を生きていく。