世界でいちばん透きとおった物語
新潮文庫・約 240 ページ
亡くなった作家の隠し子が、父の遺した幻の原稿を探しはじめる話。
会ったことのない父の輪郭を、原稿探しを通して少しずつなぞっていく。
紙の本をめくりたい夜に。
この本について
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が亡くなった。妻がいながら多くの女性と関係を持った彼には、外でもうけた息子がいて、それが語り手の僕だ。宮内の長男から、父が最期に書いていたという小説の行方を尋ねられ、僕は編集者の霧子さんの助言を頼りに遺稿を探しはじめる。父と子の距離が、静かに胸に残る。