夜の樹
新潮文庫・約 290 ページ
夜汽車で奇妙な男女と乗り合わせた女子学生を描く表題作など、孤独と不安を描いた短編集。
都会の暗がりと南部の田舎、二つの風景が、研ぎ澄まされた文章で浮かび上がる。
窓の外が真っ暗な夜に。
この本について
雪のニューヨークで未亡人のもとに現れる謎の少女、夜汽車で奇妙な男女と乗り合わせた女子学生。前半の都会の物語には、孤独と不安が冷たく張りつめている。一方、南部の田舎を舞台にした後半の作品には、子ども時代の温かさとユーモアがあふれる。若きカポーティの二つの顔が一冊で読める 9 編。