黒い雨
新潮文庫・約 380 ページ
原爆の噂のせいで縁談がまとまらない姪のために、男はあの夏の日記を清書しはじめる。
淡々とした日記の言葉が、かえって惨禍の重さと日常の尊さを伝えてくる。
平和の意味を考える夜に。
この本について
広島県の山あいの村で暮らす閑間重松は、姪の矢須子の縁談が、原爆症の噂のせいでまとまらないことに心を痛めていた。彼女が被爆していないことを示すため、重松は昭和 20 年 8 月の自分の日記を清書しはじめる。そこには、あの日からの広島の惨状と、人々の暮らしが克明に記されていた。