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ともぐい

新潮社・約 300 ページ

北海道の山で、獣に近い嗅覚で獲物と向き合う猟師の話。

人と獣が命をやりとりする、理屈の通じない張りつめた空気が肌に迫ってくる。

外の風の音が強い夜に。

この本について

明治後期の北海道。熊爪という男は、猟師というより獣そのものの感覚で山に生き、獲物と対峙している。縄張りに入りこんだ穴持たずの熊、心を惑わす盲目の少女、ロシアとの戦争へ傾いていく時代の気配が、彼の運命を少しずつ狂わせる。人と獣の業と哀しみが、読み終えたあとも重く残る。

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