風に立つ
中央公論新社・約 410 ページ
補導委託で少年を預かると言い出した父に戸惑う息子が、工房で少年と共に働く話。
近いからこそ言えなかった親子の思いが、少しずつほどけていく。
実家の家族を思い出した夜に。
この本について
盛岡で南部鉄器を作る父・孝雄が、家裁から送られた少年を預かると突然言い出す。職人としては認めつつも、仕事ばかりで父親らしくなかった父に、悟は納得できない。少年と同じ工房で働き、同じ家で暮らすうちに、悟の中で何かが動き始める。家族ゆえに口にできなかった過去と思いが、静かに残る。