52ヘルツのクジラたち
中公文庫・約 310 ページ
海辺の町に移り住んだ女性が、虐待されて声を失った少年と出会う。
誰にも届かない声を上げてきた人たちが、互いの声を聞こうとする姿がまっすぐ届く。
誰かの声を聞きたい夜に。
この本について
家族に人生を搾取されてきた過去から逃れ、大分の海辺の町へひとり移り住んだ貴瑚。そこで、母親に虐待され、言葉を発しなくなった少年と出会う。かつて自分の声を聞き取ってくれた人がいたように、彼女は少年の声を聞こうとする。誰にも届かない周波数で鳴く「52 ヘルツのクジラ」に重ねた、孤独と救いの物語。