ザ・ロード
ハヤカワepi文庫・約 350 ページ
灰に覆われた世界を、父と幼い息子がショッピングカートを押して南へ歩きつづける。
削ぎ落とされた文章が、極限の中で互いを思う父子の姿を、静かに照らす。
大切な人の寝顔を見た夜に。
この本について
何かが起きて、空も大地も灰に覆われたアメリカ。父と幼い息子は、わずかな食料をショッピングカートに積み、寒さを逃れて南の海を目指して歩き続ける。略奪者におびえ、廃墟で缶詰を探す日々のなかで、父は息子に「火を運ぶ者」でいようと語りかける。極限の世界で交わされる言葉が、静かに胸に残る。