木霊の声
文藝春秋・約 270 ページ
長篠・設楽原の戦いを、伝説を削ぎ落としてドキュメンタリーの筆致で描き直す歴史小説。
勝頼は本当に愚将だったのか、という問いを抱えたまま合戦の内側へ入っていける。
古い地図を広げたくなる夜に。
この本について
武田勝頼は、なぜ圧倒的に不利な戦いに踏み込んだのか。史上まれな愚将という評価は正しいのか。本書は長篠・設楽原の戦いから伝説と飾りを取り除き、記録を追うような筆致で合戦を再現しながら、武田軍が敗れた理由を問い直していく。読み終えると、よく知っていたはずの合戦の輪郭が違って見えてくる。