#台所のあるところ
文藝春秋・約 300 ページ
世代も境遇も違う女性たちの台所を通して、暮らしと人生を描く連作。
冷蔵庫や中華鍋といった身近な道具から、ほろ苦さがじんわり滲む。
夜食を作り終えた静かな夜に。
この本について
子が巣立ち夫が海外へ行き、ひとり残った主婦は 15 年前に諦めた大型冷蔵庫を買いに出かける。反目し合う二つの姓だけが住む島に嫁いだ女性、4 人の子を育てるシングルマザーの揚げもの続きの台所も描かれる。彼女たちのそばには、同じ深夜ドラマがあった。ままならない日々の手触りが残る。