大名倒産上
文春文庫・約 380 ページ
泰平の世で積もった 25 万両の借金を抱えた藩で、若殿が再建に挑む話。
なりふり構わぬ金策の可笑しさと、健気さに滲む情が同居する。
家計簿をつけ終えた夜に。
この本について
260 年の泰平のあいだに、藩の借金は 25 万両にまで膨らんでいた。その途方もない額を知った長男は急死し、裏では「大名倒産」の準備がひそかに進められる。残された若殿は倒産を防ごうと、必死の経営再建と金策に乗り出すが、焼け石に水のありさまだ。人の世を眺める七福神まで絡み、笑いと涙が入り交じる。