ジェイムズ
河出書房新社・約 410 ページ
売られると知って逃げ出した黒人奴隷が、少年を連れて大河を下っていく逃亡の物語。
名作を逃げる側の目から語り直し、痛烈な笑いと皮肉で塗り替えていく。
眠れずに長い物語へ漕ぎ出したい夜に。
この本について
我が身を売られる運命を知った黒人奴隷ジェイムズは、生き延びるために逃げ出す。少年ハックを連れてミシシッピ川を下る旅は過酷で、奴隷主を出し抜き、ペテン師を騙し返しながら進むしかない。『ハックルベリー・フィン』を彼の目から語り直し、笑いと皮肉で物語をひっくり返す。長く押し込められてきた声が、読後も耳に残る。