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戻り川心中

光文社文庫・約 300 ページ

二人の女を心中で死なせ、その道行きを歌にして自ら命を絶った大正の歌人の謎を描く。

耽美で詩情に満ちた文章と、花にまつわる五つの物語の静かな凄み。

花の香りが残る春の夜に。

この本について

大正の歌壇で寵愛を受けた歌人・苑田岳葉は、二度の心中未遂で二人の女を死なせ、その情死行を歌に遺して自害した。彼が本当に愛したのは誰だったのか。女たちの命と引き換えに求めたものは何だったのか。花をめぐる五編を通して、美しさと業の深さが静かに沈んでいく。

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