オッペンハイマー上
ハヤカワ文庫NF・約 500 ページ
裕福な家に生まれた物理学者オッペンハイマーが、才能を開き、原爆開発を率いるまでを追う評伝の前編。
心の不調に揺れた若き日と、研究に抱えた割り切れなさが、静かに重く響く。
遠い時代の決断について考えたい夜に。
この本について
裕福な家庭に育った若者は学問に没頭するあまり心身の均衡を崩し、躁鬱に近い状態に陥る。ドイツのゲッチンゲン大学に招かれたころから持ち直し、理論物理学者としての道が開けていく。やがて原爆開発の委員長を任され、内心に引っかかりを抱えたまま研究を進める。才能と迷いが同じ人の中に並ぶ姿が、読後も長く残る。