イタリア人
作品社・約 680 ページ
侯爵家の息子に見初められた娘エレナを、侯爵夫人と修道士が引き裂こうとするゴシック小説。
恋人たちに迫る冷ややかな悪意と、陰謀めいた会話の緊張が後を引く。
雨音が強くなってきた夜に。
この本について
侯爵家の息子ヴィヴァルディは、エレナという娘に心を奪われる。その結婚を家名の恥とみなす侯爵夫人は、聴罪師の修道士スケドーニと手を組み、二人を引き離そうと動き出す。追い詰められた恋人たちの行方を、ゴシック小説の陰影と、探偵小説の源流となる手触りで描く。読後には、静かな声で語られる悪意の冷たさが残る。
